JUGEMテーマ:Adobe Creative Cloud
前々からオブジェクトの位置やサイズによって前後関係を変更できたらいいなと思っていまして、
標準機能でどうにかできないかと色々やってみたんですが、これが全然良い方法がありませんでした。
スクリプトも探してみたんですが、すぐに見つからなかったもので自分で作ってみました。
せっかくですので公開致します。
(世間一般の方向けにスクリプト組んだことないもので、煩雑な処理となっているかもしれません。もっと良いのがありましたら教えてください。)
UIにつきましては
illustratorでUIデザイン:スクリプトでExtension風パネルを実装
を非常に参考にさせて頂きました。
ありがとうございました。
そして今回作った「位置で前後」「サイズで前後」のスクリプトは以下のリンクからダウンロード出来ます。
forward_backward_from_position_and_size.zip
※このスクリプトを使用して発生したトラブルや損害につきましては、責任を負いかねますのでご了承下さい。
解凍するとフォルダの中に2つjsxファイルが入っていると思いますので
そのjsxファイルをIllustraorのスクリプトフォルダ
Mac
/アプリケーション/Adobe Illustrator xxxx/プリセット/ja_JP/スクリプト/
Windows
C:/Program Files/Adobe/Adobe Illustrator xxxx/ja_JP/プリセット/スクリプト/
※xxxxはIllustratorのバージョンです。インストール場所はOSのバージョン等で変わることがあります。
へ入れて念のためIllustratorを再起動。
ファイル>スクリプト
に出てきますので、使用したいスクリプトを選択すれば実行されます。
今回のスクリプトはフロートパネル式にしましたので即前後の入れ替えはされず、パネルが出現します。
使い方は簡単です。
位置やサイズの順番に前後にしたいものを選択して
パネル内の比較の基準を選択して前後にしたい希望のボタンを押すだけです。
■仕様
「位置で前後」「サイズで前後」共通
Illustratorのバージョン:CS4以降
グループ単位で前後関係を変更します。
比較の基準に線幅は含みません。
一番背面となるオブジェクトが前後の基準オブジェクトとなります。
複数のオブジェクトが前後関係を決める条件が同じであった場合は元の前後関係を維持します。
複数のレイヤーにわたって選択された場合はレイヤー毎に分けて実行します。(ネストされたレイヤーも)
※グループ編集モード中は使えません。(Ver.1.1で改善)
2016.11.2
Ver1.1リリース
可能な限り選択されていないオブジェクトとの前後関係を維持するようにしました。
グループオブジェクト一つだけ選択された場合はそのグループ内部で前後関係を変更します。
それに伴い、編集モードで全て選択した場合も機能するようになりました。
「位置で前後」
基準点は「上」「左」「中央」「右」「下」と5箇所になります。
前後にするボタンは「上を前面に」「左を前面に」「右を前面に」「下を前面に」の4方向となります。
下に置いてあるように見せたい場合は基準点を「下」にして「下を前面に」
上からぶら下がっているように見せたい場合は基準点を「上」にして「上を前面に」
にすると良いと思います。
「サイズで前後」
比較部分は「面積」「幅」「高さ」の3点(いずれも線幅を含まないバウンディングボックスのサイズです)
前後にするボタンは「大きい方を前面に」「小さい方を前面に」の2種類となります。
操作している動画です。
■位置で前後
■サイズで前後
シンボルスプレー(分割後グループ解除)と個別に変形の組み合わせと相性が良いですね。
後々このスクリプトを使ったTipsもご紹介するかも知れません。
不具合・アドバイス・ツッコミ等ございましたらコメントください。
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