JUGEMテーマ:Adobe Creative Cloud
Illustratorで風のような効果を表現してみたいと思います。
上の画像でいうところのテキストの右側にビュンビュン伸びてるヤツです。
文字に適用した場合でもアウトライン化も必要としませんので打ち替えやフォント変更も可能です
(かなり負荷が高いですけどね…こんなんばっかりだなぁ)
簡単に言えば光跡というか残像というかの部分を散布ブラシに設定して線に適用するだけです。
では早速手順を。
まずブラシの元を作成します。
長方形ツールで
適当な正方形を作成します。
とりあえず10mm×10mm。
大きさは後から別途調整しますので正方形であればサイズは何でも構いません。
色を設定
塗り黒、線なしにします。
作成した正方形が選択された状態で
回転ツールをダブルクリックして
45度傾けます。
ダイレクト選択ツールに切り替えて
左側の頂点を囲んでそのアンカーポイントだけ選択します。
編集>カット
オブジェクト>パス>連結
編集>背面へペースト(前面でも可)
塗りをなしに設定
オブジェクト>パス>連結
※上の2回の「連結」は気分的なものですので必須ではないです。
選択ツールに切り替えて
先ほどの2つのオブジェクトを選択します。
変形パレットで
W : を10mm(極端に長くしたり短くしたりしたい場合はそれに合わせて調節して下さい。)
H : を0.353mm(1pt)
とします。
ブラシパレットを表示して
選択されているオブジェクトをブラシに追加します。
新規ブラシダイアログで「散布ブラシ」を選択してOK
散布ブラシオプションを以下の様に設定します。
サイズ : ランダム「10%」〜「100%」
間隔 : ランダム「10%」〜「20%」※自分の環境では最小値を1%にすると負荷が高すぎなのか後から調節が効かなくなりました。
散布 : 固定「0%」(デフォルト)
回転 : 固定「0°」(デフォルト)
回転の基準 : 「ページ」(デフォルト)
彩色 : 「淡彩」(CS5以前は「色合いを付ける」)
キーカラーを黒にしてOK。
元のオブジェクトは不要ですので消去します。
続いて風の効果を適用するオブジェクトを用意。
今回テキストオブジェクトとしました。
ヒラギノ角ゴシックW8 72ptと大きめのサイズです。
テキストオブジェクトの初期の塗りはパスオブジェクトと少し仕様が異なり、線と塗りの上下を入れ替えられませんので、
手っ取り早く初期のグラフィックスタイルを適用してパスオブジェクト仕様の塗りに変えちゃいましょう。
選択ツールで文字が選択された状態で、
グラフィックスタイルパレットから「初期設定のグラフィックスタイル」をクリック。
こうなります。
念のため確認。
テキストツールで選択すると
線も塗りもなしとなっています。
再び選択ツールで選択して
アピアランスパレットで「線」を塗りの下へドラッグして移動します。
線が背面になります。
塗りに好きな色を付けます。
アピアランスパレットで「線」を選択して
先ほど作った散布ブラシを適用します。
この状態だとちょいちょいはみ出してるのが気になりますので、
少し内側に引っ込めます。
アピアランスパレットで線が選択された状態で
効果>パス>パスのオフセット
プレビューにチェックを入れてはみ出しが来ならなくなるところまでオフセット値を下げます。
今回は-0.3528mm(1pt)分でギリギリOKかな?
よーく見ると風上側がまだ僅かに見えてる部分がありますが許容範囲です。
あまり下げすぎても上下が狭くなってしまいますので
どうしても気になる場合は
効果>パスの変形>変形で風下方向に少しずらしましょう。
基本的にはこれで終了ですが、
線を重ねたりするともう少し躍動感がでますので
線を増やして重ねた表現もしてみたいと思います。
まずアピアランスパレットで不透明度を変更します。
黒い残像で使う場合は描画モードを「乗算」にした方が良いです。
不透明度は20%程度。
この線をアピアランスパレットで複製します。
線を選択して複製ボタン。
何度か線の複製を繰り返すと
このように濃淡がついて躍動感が出ると思います。
ちなみに一番上の画像は(背面にグラデーションを敷いて)
テキストオブジェクトの塗りにグラデーションを設定
(ウィンドウ>スウォッチライブラリ>グラデーション>メタル の「銅」です。)
ブラシを適用していない通常の4ptの線を追加(色は白)
その線に対して
効果>ぼかし>ぼかしガウス
ブラシを適用した線を幅3ptに変更、色を白にして描画モードを「スクリーン」に、不透明度も30%としました。
テキストに白いフチぼかしのおかげではみ出しがごまかせますのでオフセットも不要となり削除。
もちろんテキスト以外にも適用できます。
イラストなどをグループ化してグループに線を追加。
その線を内容の背面へもっていってブラシを適用。
オブジェクトを選択してブラシパレットの「選択中のオブジェクトのオプション」ボタンで
適用したブラシに対して個別で設定も変更可能ですので
この様に後から回転に数値を入れて角度を変えることも可能です。
複数ブラシを適用している場合は全てのブラシに対して設定する必要がありますが、
変更する部分が同じであれば一つ変更して、
アピアランスパレットで他のブラシを削除
変更したブラシを複製
するのがが手っ取り早いと思います。
うーん散布ブラシ楽しい。