JUGEMテーマ:Adobe Creative Cloud
以前に「Illustratorで「連結」を使って色々な形状を作成」という記事を書きましたが、
今回はCS5からパワーアップした「連結」機能について色々試してみました。
CS4まではダイレクト選択ツールでオープンパスの端点(孤立点でもOK)
2つだけを選択して連結しないとエラーダイアログが出ましたが、
CS5以降はオープンパス全体を選択しても連結できるようになりました。
しかも複数のオープンパスを一度に連結できます。
ショートカットキーはCommand(WindowsはCtrl)+Jですので
下のような場合も連結自体はCommand+Jを2回押すだけです。
端点となるアンカーポイント同士の距離が一番近いものから順番に繋げていって
最後の距離が一番遠い部分だけ繋がないという仕様のようです。
例えば下のように
あるオブジェクトを選択してから
メニューの
選択>オブジェクト>方向線のハンドル
でパスのセグメントのみを選択した後に削除するとそのオブジェクトを構成していたアンカーポイントだけ孤立点として残ります。
その孤立点が選択された状態で連結すると
この様に距離が近いアンカーポイントから繋がってそうなのがなんとなく分かります。
そして最後の部分は繋ぎません。
最後の部分が繋がらないのは
恐らく下の様な並びのパスを連結したときは最初と最後は繋がらない方が有り難いからだと思います。
これもパス同士の距離が変われば繋がり方も変わります。
となると、アンカーポイント同士が同じ距離だった場合は何が優先なのか気になりますね。
パスの方向も関係あるかも知れませんので片側を矢印にして試してみました。
方向による影響はありそうですが、一部おかしな部分もありますので保証は無さそうです。
前面か背面かは違いがありませんでした。
距離が同じ場合はアンカーポイントの数も影響するようで
30本の平行線を連結したときは綺麗な矩形波状に繋がるのに対し、
29本の時には途中で斜めになってしまいました。
斜めになった部分から端点までを選択して反転すれば矩形波状に直せます。
何度か書き直してやってみたところ自分が検証した範囲では
偶数本の時は毎回矩形波状になりました。
奇数本の時は斜めに繋がる場合があったりなかったりと
再現性がありませんでしたので、Illsutrator内部での位置計算の誤差で変わるのかな?
そして、途中が斜めに繋がるというのが
繋げる順番の仕様を確認する上で重要なポイントで
上でも書きましたが、最初に全ての端点・孤立点の中から一番近いところを繋げたら
次にその繋がり始めた部分からでは無く、
また残った端点の中から一番近いもの同士を繋げて…
というのを繰り返して最終的に一番遠い部分が残る。
となっているようです。
上の連結で斜めになっている部分は最後のしわ寄せが原因だと思います。
ちなみに端点同士がピッタリくっついて1周している場合は連結1回でクローズドパスになります。
重なっている二つのアンカーポイントを一つにしてくれるってとこが興味深いです。
他の使い道がありそう…
以上で検証終わりですが、
この事を頭に入れておくと作業スピードも大幅アップ!するかも!
ガシガシ繋げて面白い形を作ってみましょう。
あ、遠い端点同士を繋げたい場合はきちんとその繋げたいポイントだけ選択して連結して下さいね。
■オマケ
一番上の画像のように等間隔でハの字型の線を描く方法。
1.横一色線を引きます。
2.効果>パスの変形>ジグザグ
3.オブジェクト>アピアランスを分割
4.ダイレクト選択ツールで片方の端点の選択を解除して「選択したアンカーポイントでパスを切断」ボタン
※一部選択解除しないと「選択したアンカーポイントでパスを切断」ボタンは出現しません。
5.オブジェクト>変形>個別に変形
水平方向を60%等100%より小さくしてOK
これで等間隔にハの字型の線が並びます。