BACKSTAGE技術部

群馬職業訓練短期大学校、ポリテクカレッジ群馬のデザイン科卒業生で行われる作品展
「BACKSTAGE」の技術的ブログです。
Adobe Illustrator、Photoshopを中心に手持ちのアプリケーション、デジモノの検証結果やTipsをお伝えしていきたいと思います。
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Illustratorのライブペイント大検証
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    JUGEMテーマ:Adobe Creative Cloud
    スクリーンショット 2016-01-30 22.47.49.png
    単発イラスト描くときにお世話になっている「ライブペイント」について色々試してみました。
    ライブペイント好きなんですよね〜

    こんなサンプルオブジェクトを作成してみました。
    スクリーンショット 2016-01-31 23.18.23.png

    試したことが分かりやすいように下地を透明グリッドにします。
    スクリーンショット 2016-01-31 23.18.36.png
    スクリーンショット 2016-01-31 23.18.54.png
    パスの状態は
    スクリーンショット 2016-01-31 23.18.55.png
    この様な感じ。

    ライブペイント化する前に区切り目的だけのパスを線色なしにしておくと後がラクですので予め線の色をなしにしておきます。

    目的のパスを選択して
    スクリーンショット 2016-01-31 23.18.56.png

    色をなしにします。
    スクリーンショット 2016-01-31 23.18.57.png

    次にライブペイントを作成します。
    変換したいパスを選択。
    スクリーンショット 2016-01-31 23.18.58.png

    オブジェクト>ライブペイント>作成
    スクリーンショット 2016-01-31 23.18.59.png

    オプションバーがライブペイントに変わり、ライブペイントが作成されました。


    そのオプションバーに「ライブペイントに結合」というボタンがありますが


    ライブペイント化されたものとそうでないものが同時に選択されたときにアクティブになり、
    後から作成したオブジェクトもライブペイントに結合できます。


    ライブペイント選択ツールに切り替えて
    スクリーンショット 2016-01-31 23.19.02.png

    塗りを選択したり
    スクリーンショット 2016-01-31 23.19.03.png

    線を選択したり


    パスで区切られた部分単位で選択出来ます。

    そして様々な色や線幅を試した結果がこれです。
    スクリーンショット 2016-01-31 23.24.21.png
    色々詰め込みすぎた…

    では早速検証!


    ■塗りについて

    通常の塗りはもちろん、パターン、グラデーション共にOKですが、
    通常の塗りに対しては透明度や描画モードを設定出来ません。
    スクリーンショット 2016-02-01 0.10.12.png
    変更しても
    スクリーンショット 2016-02-01 0.10.31.png
    もう一度設定を見てみるとデフォルトに戻ります。

    グラデーションでは不透明度を設定することができます。
    スクリーンショット 2016-02-01 0.11.41.png
    ですので
    グラデーションの始点と終点を同じ色・同じ不透明度にすればベタ塗りで透明度を設定することも可能です。
    スクリーンショット 2016-02-01 0.12.03.png

    更にパターンの使用もOKですので
    透明度や描画モードを設定した正(長)方形をパターンに登録すれば、ベタ塗りの透明度と描画モードの設定も出来ます。

    色を変更するのが面倒くさくなりますので、グローバルカラーを設定しておくと少しラクです。


    ■線について

    スクリーンショット 2016-02-01 0.15.08.png
    ぶっ続けに描いた1本のパスでも途中で他のパスや自分のパスが交差している部分があると、
    その交点を境目にして線の設定を変更できます。

    色や太さはもちろん、破線や、角の形状も交点で区切られた範囲で変更可能です。

    色無しの線で交点を作れば一見分岐点がなさそうに見せつつ線の設定を変更する事が出来ます。

    途中から線の色なしにしたり


    ちょっと見づらいですが
    途中から角の形状を変更したり(緑の線)


    直交限定ですが、道路の立体交差のような表現も可能です。


    はみ出た線をなしにしたりするのにも簡単にできますね。

    線端を「丸型線端」や「突出線端」にしているときは隣接部分にはみ出ますので注意が必要です。


    次は角が交差ポイントとなっている線の「角の形状」がどうなるかも見てみます。


    線の太さや色、角の設定など全ての設定が同じであれば、角の設定が反映されます。


    太さが違ったり


    同じ太さでも色が違えば

    角の設定が反映されません。

    Ver.CS6以降は線にグラデーションが設定出来ますが、
    ライブペイントの線に対しては
    「パスに沿ってグラデーションを適用」と「パスに交差してグラデーションを適用」
    は選べません。


    更にライブペイントの線に対してはグラデーションツールが使用できませんでした。(塗りに対しては使用できました)
    スクリーンショット 2016-02-01 0.23.01.png
    スクリーンショット 2016-02-01 0.23.12.png

    グラデーションの角度を変えたいときなどはグラデーションパレットで数値入力する必要があるようです。
    スクリーンショット 2016-02-01 0.22.49.png

    円形グラデーションも同様グラデーションツールが使えませんので中心点の位置を変更することも出来ません。
    スクリーンショット 2016-02-01 0.23.31.png

    透明度の設定は出来ます。
    スクリーンショット 2016-02-01 0.25.29.png

    塗り同様、パターンを使用すれば透明度・描画モード共に設定可能です。


    線の前面・背面についてですが、前後関係が分かりやすいように線端を丸型にして見てみます。

    ライブペイント化してもパス単位での前面・背面の情報は存在しますので、
    当たり前ですが前面にあるオブジェクトが前面になります。
    オープンパスでは同一パスの線種の分岐点では始点に近い方が前面になります。

    ペンツールで始点をクリックすればそちらが終点に変わりますので前面・背面の関係を変更する事が出来ます。

    一度始点をクリックして方向を変更した後にまた戻すときは終点側に書き足しが必要になるようです。

    クローズドパスの場合でもアンカーポイントのどれかがに始点になっていますので

    始点が含まれている部分からパスの方向順に背面になっていきます。
    クローズドパス単独のパスの方向変更ってどうやるんでしょ?
    これはちょっとやり方が分かりませんでした。


    ■ライブペイントその他の特徴

    ○線を塗りの背面には出来ません。

    ○クローズドパスでも線の位置を内側・外側に変更出来ません。

    ○ブラシが適用出来ません。

    ○線幅ツールが使用できません。

    ○ライブペイントの一部だけをグループ化は出来ません。

    ○複合パス(中マドにしたパスなど)は解除され、空洞の部分は塗り無しのライブペイントとなります。

    ○部分的なライブペイントの解除機能はありませんのでカット&前面ペーストやコピー&前面ペーストでそれぞれ不要部分を削除する必要があります。

    ○スポイトツールで他のオブジェクトから色・線の太さも適用できます。

    ○選択>共通> に関しては同一ライブペイント内のものしか選択されません。

    ○同一ライブペイント内の塗りが同じ色か「なし」であったり、線が同じ色か「なし」である場合は選択ツールでパスを選択した状態で色を変更できます。


    ○ライブペイント全体に対しては描画モード・不透明度共に通常の方法で設定出来ます。


    所々最初に作ったサンプル以外の画像も使いましたが、
    まだまだ調べ切れていない特徴があったり、
    何か手順を踏めば上で「出来ない」と書いた事も出来るかも知れません。

    線の前後関係などは実践で利用することはほぼないんですが、
    こういった特徴をなんとなくでも知っておくと思いがけないところで
    出来ないと思い込んでいた事が出来るようになる事がありますので、
    たまには一つの機能に絞って実験してみるのも面白いですね。


    ■オマケ
    数年前ライブペイントを使って写真をトレースしたものです。

    ざっくり手順など。
    1)線がT字に交わる部分はみ出すように線画を描いてライブペイント化。
    2)はみ出した部分を色無しに。
    3)その線画レイヤーを2つ複製して線なしに。
    4)その2つのレイヤーをボディカラーとそれ以外の色のレイヤーとして必要な部分に色を入れる。(ベタ塗り)
    5)更にどっちかのレイヤーを複製して塗り色なしにして陰影をつけたい数だけ複製。
    6)陰影のの境界線となるパスを追加してライブペイントに結合。
    7)明るい部分と暗い部分をそれぞれ白と黒の塗りを適用して透明度設定。
    8)ハイライト追加

    上に挙げた特徴の
    ○同一ライブペイント内の塗りが同じ色か「なし」であったり、線が同じ色か「なし」である場合は選択ツールでパスを選択した状態で色を変更できます。
    を利用してボディカラーを簡単に変更できるようにしてあります。




    このファイル久々に開いたんですが、良く見たら…


    複雑にパスが入り組む場合には塗り忘れに注意しましょう。
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