BACKSTAGE技術部

群馬職業訓練短期大学校、ポリテクカレッジ群馬のデザイン科卒業生で行われる作品展
「BACKSTAGE」の技術的ブログです。
Adobe Illustrator、Photoshopを中心に手持ちのアプリケーション、デジモノの検証結果やTipsをお伝えしていきたいと思います。
リンクはご自由に。報告も不要です。
Illustratorで多数のアンカーポイント上に一気に同じオブジェクトを置いてみよう。
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    JUGEMテーマ:Adobe Creative Cloud

    スクリーンショット 2016-11-11 0.39.17.png

     

    以前Illustratorで選択したパスの全てのアンカーポイント上に同じオブジェクトを置きたいことがあったんですが

    良い方法が思いつかずコピーして全部手動で置いた記憶がうっすらあります。

    今となっては状況までは思い出せず…

    忘れた頃に「コレダ!」みたいな方法が思いつくんですよねぇ。

     

    今回はアンカーポイント上にオブジェクトを置く典型的な例の星座を作成してみたいと思います。

    簡単に説明するとアンカーポイントを「余分なポイント(孤立点)」にして散布ブラシを適用します。

    (部分的にCS5以降の機能を使用します)

     

    「余分なポイント」を使いますので最終的には

    選択>オブジェクト>余分なポイント

    編集>アピアランスを分割

    の作業をしないで印刷に回すと事故る可能性がありますので

    余所に出す場合はアピアランスを分割しましょう。

     

    では手順です。

    (材料作るところからですのでかなり長めです)

    材料をもう用意されているようでしたらこのあたりから読んで下さい。

     

    サンプルとして夜空の写真を用意しました。

    特に利用制限はありませんのでご自由にお使い下さい。

    ※この画像を使用して発生したトラブルや損害につきましては、責任を負いかねますのでご了承下さい。

     

    では、まず下絵の星空写真をIllustratorで開きます。

    スクリーンショット 2016-11-11 0.40.38.png

    今回からCC2017で作業してます。

     

    スクリーンショット-2016-11-11-0.41.17.jpg

    開きました。

    アートボードが合っていませんので合わせましょう。

     

    アートボードツールに切り替えて

    スクリーンショット 2016-11-11 0.42.05.png

     

    コントロールパネルのプリセットから「オブジェクト全体に合わせる」を選択。

    スクリーンショット 2016-11-11 0.42.27.png

     

    スクリーンショット-2016-11-11-0.43.07.jpg

    これでアートボードの線が気になりません。

     

    レイヤーをロックします。

    スクリーンショット 2016-11-12 23.50.40.png

     

    そして新規レイヤーを作成

    スクリーンショット 2016-11-12 23.51.34.png

    スクリーンショット 2016-11-12 23.51.43.png

     

     

    新しく作ったレイヤーで星座の線を描きます。

    スクリーンショット-2016-11-12-23.52.26.jpg

    線の色は今回

    R:0

    G:170

    B:255

    にしてみました。

     

     

    アンカーポイント上に置くオブジェクト、今回は星の形(☆)を作成します。

    ☆型はサイズの中心点と重心の位置がズレます。

    中心点と重心は同じ方が好ましいですので重心用にまずは円を作成します。

    (散布ブラシの元となりますので中心点の位置が非常に重要となります。)

     

    楕円形ツールを選択して

    スクリーンショット 2016-11-12 23.53.52.png

     

    邪魔にならない場所をクリックして

    スクリーンショット 2016-11-12 23.54.14.png

    幅5mm、高さ5mmの円を作成します。

    スクリーンショット 2016-11-12 23.54.27.png

     

    重心用ですので塗りも線も色はナシにします。

    スクリーンショット 2016-11-12 23.55.04.png

     

    次に星を作成します。

    スターツールに切り替えて

    スクリーンショット 2016-11-12 23.55.18.png

     

    先ほどの円の付近でクリックして

    スクリーンショット 2016-11-12 23.55.41.png

    第1半径:2.5mm(円の幅、高さの半分)

    第2半径:1.5mm

    点の数:5

    でOK

     

    スクリーンショット 2016-11-12 23.56.41.png

    スクリーンショット 2016-11-12 23.57.02.png

    線を

    R:0

    G:170

    B:255

    塗りを

    R:255

    G:255

    B:0

    としてみました。

    後々色を変更する可能性がある場合はグローバルカラーにしておくと良いと思います。

     

    線幅と角の形状も少し変更

    スクリーンショット 2016-11-12 23.57.54.png

    線幅:4pt

    角の形状:ラウンド結合

     

    アピアランスパレットで線を塗りの背面に移動します。

     

    全体的にはこのような感じです。

    スクリーンショット 2016-11-12 23.58.37.png

     

    先に作成した円と位置を合わせます。

    ※環境設定の一般で「プレビュー境界を使用」のチェックは外しておいて下さい。

    選択ツールに切り替えて

    スクリーンショット 2016-11-12 23.59.17.png

     

    円と星両方を選択します。

    スクリーンショット 2016-11-12 23.59.18.png

     

    コントロールパネルの「整列」、もしくは整列パネルで

    整列の基準を「選択範囲に整列」にします。

     

    スクリーンショット 2016-11-12 23.59.39.png

    「水平方向中央に整列」をクリックして

     

    スクリーンショット 2016-11-12 23.59.58.png

    「垂直方向に整列」をクリックします。

     

    スクリーンショット 2016-11-13 0.00.10.png

    星の上部アンカーポイントと円の上部アンカーポイントが重なり

    円と星の重心が揃いました。

     

    ただ星に線幅をつけましたので円より上に線がちょっとはみ出します。

    ブラシに登録するとやはり中心点と重心にズレが発生しますので

    円を大きくして星が完全に内側になるようにしてしまいましょう。

     

    shiftキーを押しながら星オブジェクトをクリックして選択を解除します。
    スクリーンショット 2016-11-13 0.02.01.png

    スクリーンショット 2016-11-13 0.02.12.png

     

    拡大・縮小ツールをダブルクリック

    スクリーンショット 2016-11-13 0.02.39.png

    スクリーンショット 2016-11-13 0.03.17.png

    元のオブジェクトの大きさと線幅を考慮して拡大率を設定します。

    今回は150%に設定してOK。

     

    スクリーンショット 2016-11-13 0.03.31.png

    星が線幅も含めて完全に円の内側になりました。

     

    選択ツールに切り替えて

    スクリーンショット 2016-11-13 0.03.55.png

     

    円と星両方を選択

    スクリーンショット 2016-11-13 0.04.04.png

     

    選択したオブジェクトををブラシパレットへドラッグしてブラシ登録します。

    スクリーンショット 2016-11-13 0.04.25.png

     

    ブラシの種類は「散布ブラシ」

    スクリーンショット 2016-11-13 0.04.42.png

    スクリーンショット 2016-11-13 0.05.07.png

    設定は特に変更しなくてOKです。

     

    登録したオブジェクトはもう不要ですので削除します。

    スクリーンショット 2016-11-13 0.05.32.png

     

    これで材料の準備が完了しました。

     

    いよいよアンカーポイントを「余分なポイント」にする作業に入ります。

     

    星座の線を全て選択します。

    スクリーンショット 2016-11-13 0.06.22.png

    スクリーンショット-2016-11-13-0.06.43.jpg

     

    線をコピーします。

    スクリーンショット 2016-11-13 0.06.59.png

     

    前面へペースト

    スクリーンショット 2016-11-13 0.07.18.png

     

    選択>オブジェクト>方向線のハンドル

    スクリーンショット 2016-11-13 0.07.39.png

     

    これでアンカーポイント以外の辺部分が全て選択されます。

    スクリーンショット-2016-11-13-0.08.00.jpg

     

    その「辺」部分を消去

    スクリーンショット 2016-11-13 0.08.40.png

    スクリーンショット-2016-11-13-0.08.57.jpg

    これでアンカーポイントを全て「余分なポイント」にすることができました。

     

    あとはこれに先ほどの散布ブラシを適用するだけ…

    と言いたいところなんですが、この状態だと線が分岐している部分はアンカーポイントが複数重なっているんです。

    そこで重なっているアンカーポイントを一つにする作業が入ります。

     

    以前の記事

    IllustratorCS5以降の「連結」で色々な形状を作成&検証

    で検証中にCS5以降の「連結」で重なった複数の端点が一つにというのを知りましたので、

    その挙動を利用します。

     

    オブジェクト>パス>連結

    スクリーンショット 2016-11-13 0.10.08.png

    スクリーンショット-2016-11-13-0.10.27.jpg

    結構グチャグチャになりますが、この時に全く同じ位置にあった「余分なポイント」は一つになります。

     

    再び

    選択>オブジェクト>方向線のハンドル

    スクリーンショット 2016-11-13 0.11.04.png

    スクリーンショット-2016-11-13-0.11.19.jpg

     

    選択された辺を消去

    スクリーンショット 2016-11-13 0.11.40.png

    これで重なったポイントがない「余分なポイント」ができました。

     

    ※分岐しているポイントが無ければ連結からここまでの作業は不要です。

     

    あとはこの「余分なポイント」に先ほどの散布ブラシを適用するだけです。

    スクリーンショット-2016-11-13-0.13.27.jpg

    スクリーンショット-2016-11-13-0.13.48.jpg

    これで全てのアンカーポイントに一発でオブジェクトを配置することが出来ました。

     

    線への適用ですので大きさを変更するときは線幅を変更します。

    線幅を2ptにすると

    スクリーンショット 2016-11-13 0.16.48.png

    スクリーンショット-2016-11-13-0.17.25.jpg

    縦横2倍の大きさのオブジェクトになります。

     

    散布ブラシにまた別のオブジェクトを登録すればオブジェクトの差し替えも可能です。

     

    最大のデメリットはブラシに登録するオブジェクトはグラデーションが使えないという事でしょうか。

     

    色々想定しながら書いていたら無駄に長くなってしまいましたが、

    手順はそれ程難しくありませんので

    既にあるアンカーポイントを利用して同じオブジェクトを配置したい場合はかなり楽出来ると思います。

     

     

     

    ※注意点

     

    アピアランスを分割していない状態では回転しても星そのものの向きは変わりません。

    全てを選択してグループ化しても、

    散布ブラシの「回転の基準」を「ページ」ではなく「オブジェクト」にした場合でも

    「余分なポイント」には方向がないため星の向きを変えることは出来ません。

    (これはこれで何かに利用できそう…)

     

    散布ブラシの「回転」の設定を変更すれば星そのものの向きを変えることが可能ですが

    他のオブジェクトと同時に回転させたときに角度がシンクロしませんのであまり実用的ではないです。

     

    グループ化して

    効果>パスの変形>変形

    を使うとオブジェクトと同時に散布ブラシの向きもシンクロして回転させる事ができます。


     

    さらに余談です。

    ※ココ以降は検証ですので気になる方のみ見てください。

     

    「余分なポイント」が1種類のブラシのみで使われている場合はそれ程気にしなくて良いですが、

    複数の種類のブラシを使用していたり、本来の「余分なポイント」が別の事由から作成されてしまっていたりすると

    同じブラシを適用した「余分なポイント」のみを選択するのが困難になります。

    ですので、ブラシを適用した直後の選択状況を記憶させておくと

    スクリーンショット 2016-11-13 0.12.46.pngスクリーンショット 2016-11-13 0.13.09.png

    後から特定のブラシの「余分なポイント」だけを選択しやすくなります。

     

    また、この記憶させた選択範囲の再選択にも注意点がありまして

    何も選択されていない状態から記憶させた選択範囲を選択すると

    スクリーンショット 2016-11-13 0.14.28.png

     

    アンカーポイントの選択自体はされているようなんですが、

    選択されたオブジェクトに対するメニューがグレーアウトとなります。

    スクリーンショット 2016-11-13 0.15.43.png

    スクリーンショット 2016-11-13 0.15.12.png

     

    回避方法は再び同じブラシを適用してみたり

    スクリーンショット 2016-11-13 0.16.03.png

    他にもカーソルキーで1回移動してアンドゥなど、

    ワンアクションはさめばメニューがアクティブになるようです。

    スクリーンショット 2016-11-13 0.16.31.png

     

    長いネタにお付き合い頂いてありがとうございました。

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