2021.09.20 Monday
Illustratorで切断したクローズドパスの背面側の端点をドラッグで移動する方法
JUGEMテーマ:Adobe Creative Cloud
久々の投稿になります。
Illustratorでクローズドパスを切断して背面側になったアンカーポイントの方を移動させたいときどうしてますか?
周りにオブジェクトがない場合は前面側のポイントを選択してから
その部分をシフト+ドラッグで囲んで選択したポイント以外を選択して
カーソルキーなり、移動ダイアログなど使って移動する事が多いと思います。
ただ、そのアンカーポイント付近にオブジェクトが密集していた場合は余計な者をロックしなければいけなかったり
背面側のポイントを一発でドラッグ移動したい場合はそれも通用しません。
と言うことで今回は同一パスの切断ポイントの背面側にあるポイントを前面にもってくる方法をご紹介。
やり方は簡単です。
まずクローズドパスを描画します。
今回は単純な円を描きました。
続いてはさみツールで
適当なところを切断します。
この時点で左回りに書いたときの終点側が選択されてますのでこちらが前面になっていると思われます。
ダイレクト選択ツールに切り替えて端点のアンカーポイントを移動してみましょう
ぐいっとドラッグ
やはり左回りの終点側が前面になっていたようです。
取り消しで一端戻します。
ではここから背面側にあるアンカーポイントを前面に移動してみましょう。
ペンツールに切り替えます。
端点をクリック。
これだけです。
ぱっと見分かりませんが、
ダイレクト選択ツールに切り替えて
端点をドラッグすると先ほどまで背面にあったはずのアンカーポイントが
ドラッグで移動出来るようになっています。
ここから解説です。
散布ブラシで間隔を狭めたブラシを使用してぐるっと回して交差するようにパスを引くと
散布されたオブジェクトもそうですし、交差している部分もあとに描写した側が背面になっています。
「同一パスではあとに描写した側が背面になる」仕様になっているようです。
ということは前面側にある端点をペンツールでクリックするとその瞬間にそちらが後に描写したことになるので
前後関係が反転します。
端点のハンドルを残したい場合
パスの途中で切断した場合は端点からハンドル伸びていないので上記の方法で問題ないですが、
曲線の途中にアンカーポイントがあり、そのポイントで切断した場合は端点の外側にハンドルが伸びている場合があります。
その場合上記の操作をすると外側に伸びているハンドルは削除されてしまいます。
もう一度円を描画してみます。
方向が分かりやすいように終点側に矢印を設定してみます。
初期では右側のアンカーポイントが始点で右回りになってます。
はさみツールで
下側のアンカーポイントを切断してみます。
端点の外側にもハンドルが残ります。
ペンツールに切り替えて
端点をクリック。
方向は逆になりましたが、外側のハンドルが消えてしまいました。
そこで
普通に前の動作を取り消してみましょう。
再びハンドルが復活、
当然なんですが方向も戻ってしまいました。
が、
ここでダイレクト選択ツールに切り替えてアンカーポイントを移動した瞬間に
方向が反転して、始点側が動きますので
両端点のハンドルを残したい場合も一度取り消しを挟むだけで
逆側のアンカーポイントをドラッグして移動する事ができます。
この仕様については謎ですねぇ。
切断→ペンツールでクリック→取り消し
で保存して開き直した場合も
ダイレクト選択ツールを使って端点を移動させた瞬間に方向が変わります。
※CC2021で検証しました。